ブログBLOG

「輝かしい未来」沖縄のストレリチア生産者さんを訪ねて

お花を生産する人を訪ねて 2022.09.13

沖縄県南風原町にあるストレリチア生産者さんをお伺いさせていただきました。

ストレリチアのお花について

みなさんはストレリチアというお花をご存じですか?
ストレリチアは和名で「極楽鳥花」と呼ばれています。その華やかな花姿は、南国に住んでいるような色鮮やかさがまさに極楽鳥のようです。くちばしのように見える緑色の苞に、小さな青い花弁とオレンジ色の鶏冠のような萼が特徴です。

トロピカルなイメージがあり背丈が高い品種が多いのでリゾートホテル等でも見かけることがあります。また、観葉植物としても人気の高い植物です。

ストレリチアの歴史

ストレリチアは、約50年前に沖縄に伝わりました。
南アフリカ原産のお花で、八丈島に伝わりその後沖縄に伝わったそうです。戦後、本土へさとうきび以外の作物を売り出していくことになった際、南風原町を中心地としてさとうきび畑からストレリチア畑へと変えていきストレリチアの栽培が盛んになりました。

共同選花場の風景

毎日、毎朝、各農家さんがストレリチアを共同選花場に運んできてくれます。選別された新鮮なストレリチアはとても美しく輝いていました。理由は、毎日、毎朝、綺麗さをもとにひとつずつ選別されているからです。新鮮なお花が揃ったあとは、端数がでないよう組み合わせることでロスを減らす工夫をされているそうです。

立ち枯れ病との闘い

ストレリチアは南風原町に伝来してきてからずっと、立ち枯れ病に悩まされてきました。
立ち枯れ病とは植物が感染する病気のことです。しかし、JAの営農指導員・金城さんが毎日毎日、いろんなかたの畑をまわるなかで、育て方のコツをつかみ、この3年ほどで一気に収量がのび、農家さんも増えてきたそうです。

ストレリチアを日常に

花言葉は「輝かしい未来」。
「極楽鳥花」という名前がついていることから、極楽への道案内をイメージさせ仏花として親しまれてきました。「 birds of paradise」という英名があり、英名で考えるならば必ずしも故人を悼む花ではないのがわかります。
ストレリチアの見た目の華やかさから、花言葉は万能感や明るい未来を表す良い意味ばかりが多く、お祝いや贈り物にぴったりのお花です。

「まだストレリチア自体が県外では知られていないが、美しい花なので、ぜひ暮らしを彩る花としてもっともっと飾ってもらいたいし、魅力を知ってもらいたい」とJA 金城さんが熱く語ってくださいました。

仏花や特別な日以外でも、ストレリチアを日常に取り入れることで、愛でれた時の温かい気持ちが沖縄の生産者さんの喜びに繋がります。この機会にすらっとした茎の高さを活かし、スタイリッシュにリビングなどに飾ってみてはいかがでしょうか。

お花を生産する人を訪ねて | 愛でる人

記事一覧に戻る