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沖縄のデンファレ生産者さんを訪ねて

お花を生産する人を訪ねて 2022.11.03

沖縄県のデンファレ生産者の新垣 勝信さんを訪ねてきました。

デンファレのお花について

medeluのブーケでも馴染みの深い身近なお花デンファレ。

南国の雰囲気をまとう華やかでかわいい蘭の仲間で、沖縄県で生産が盛んに行われています。
デンファレとは、デンドロビウム・ファレノプシスの略です。
名前の由来はギリシャ語の「デンドロン(樹木)」と「ビオス(生命・生活)」から来ています。

コチョウラン(ファレノプシス)に似た可愛らしい花を咲かせることに由来しています。

プレゼントの花束としても人気があり、鉢花やブライダルの装飾花はもちろんのこと、ハワイの伝統的な花飾り「レイ」の材料としても有名です。

花もちが非常に良く、花穂1本につき1~2ヵ月咲き続けることもあり長く愛でていただけるお花です。

中国料理のエディブルフラワー(食用)やカクテルの飾りなど、多彩な用途としても使われています。

デンファレの歴史

国内で生産されているデンファレの約8割が沖縄産です。
国産デンファレは、姿、形が抜群に美しいので、希少価値が高く高品質なのが特徴です。

じつは様々な種類があり、すごく楽しめるお花のひとつ。
日本では約200種が栽培されていて、花色のカラーバリエーションも魅力です。

沖縄で生産されてるデンファレは、苗をハワイやタイから輸入していることもあり、
多品種のデンファレの栽培が行われています。

栽培の苦労

デンファレは高い品質を保つために、ハウス栽培になります。

ハウス内が高温になると蕾や花が落ちてしまうことから、こまめに換気をして熱がこもらないように工夫をしています。

10~11月ごろに気温が下がり始めると、ハウス内に暖房をつける必要があるので、世界情勢などの様々な要因を受けて燃料高の最近は経費がかさみ、とても大変。

日々の大変な作業を経て、徐々に開花してくる花芽をみると嬉しく思う。と教えていただきました。

デンファレが本格的に出荷できるようになるまでは、約3年ほどかかります。

時間をかけて美しいデンファレが咲くように丁寧な花作りをされています。

お手入れ次第でとっても長持ち!

適切な管理でとても長く愛でていただけるお花なので、こまめな水替えをし定期的に切り戻しを行いましょう。
枯れた花や葉を取り除くのも忘れずに行ってくださいね。

温かい地域で育ったデンファレは、暑さに強く、寒さにとても弱いという特性があります。
涼しすぎるお部屋に飾るとすぐに枯れてしまうことがありますので目安としては、最低でもお部屋の温度は18℃以上に保つことをおススメします。

高温多湿を好むため直射日光や風の当たらない、暖かい場所に飾って、お部屋を乾燥させないのもポイントです。
飾る場所にも気をつけましょう。
延命剤や栄養剤を活用して、長くデンファレを楽しみましょう。

日々のささやかな幸せを祝う花

デンファレはこれまで「お祝いの花」として親しまれてきました。

フォーマルな装いのデンファレは、小ぶりで可憐な花なのでブライダルでも人気のお花です。

どんなテイストのブーケにも取り入れることができるお花で、花が連なる美しさを強調できるブーケやさまざまなアレンジにも使用されています。

暑さにも強いお花なので、リゾートウェディングなどでも愛されています。

以前はブライダルで使われることが多かったデンファレですが、近年ナチュラル・カジュアルな結婚式が増えてきてデンファレを飾る機会が減ってきています。

また、生産者の高齢化や後継者不足により、栽培農家戸数は減少しており、台湾等海外産の輸入切り花の増加の影響を受け出荷量は近年減少しています。

コロナ渦のこの数年、日常こそがかけがえのないものだと感じた方も多いのではないでしょうか。

朝起きて、花を愛でる。
外へ出て季節を感じ、優しい光と風を感じる。

今感じている目の前のことを大切にし、ひとつひとつのことに時間と労力をかける。

そんな日常の小さな幸せは、コロナ渦を経て、当たり前ではない大切なものだと気づかされました。

日々の健やかさ、日々のささやかな喜びを祝う花として、日常のささやかな「気づき」にデンファレは皆様に寄り添い、祝います。

この機会に日々の幸せをお祝いするお花として、ギフトや自分用に、デンファレを飾ってみてはいかがでしょうか。

日々、花を愛でる暮らしを続けてらっしゃることに沖縄からありがとうの想いを込めて祝います。

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