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スイートピー生産者さんを訪ねて

お花を生産する人を訪ねて 2025.03.05

大分県豊後大野市でスイトピーを生産されている塚越さん、江藤さんにお話しをお伺いしてきました。

スイートピーについて

春の代表花、甘い香りとひらひらとした花姿がとってもかわいいスイートピー。
原産国はイタリアのシチリア島で、イギリスの王妃が愛したことにより世界的に広まりました。

ひらひらとした花姿が飛び立つ蝶のように見えることからから、「門出」という花言葉を持ちます。 
また、門出を惜しむことから「優しい思い出、私を忘れないで」という花言葉に派生し、門出を祝うことから「蝶のように飛躍する」という花言葉を持ちます。

スイートピーは日持ちもとてもよく、柔らかな花びらにふわっとしたフリルがとても可愛いのが特徴です。

自然の恵みを活かした栽培

大分県はスイートピーの生産量全国二位!
豊後大野市は大分県南西部にある市で、温暖な気候や豊富な水、豊かな自然と美しい大地が特徴で、温暖な気候を好むスイートピーの産地です。この自然の恵みを活かしたスイトピー作りをされています。

ハウスの中は、ふわ~とやさしい甘い香りで満たされてました。
スイートピーの香りはどこか懐かしい気持ちにさせてくれて、春が来たのを感じますね。

お花屋さんで見かけるスイートピーは真っすぐ綺麗に高さが整えられています。
スイートピーは茎をまっすぐに育てるために、長く伸びたらその都度洗濯バサミで固定します。こうすることで、見た目の美しい花に育つんだそうです。
スイートピーはマメ科つる性の植物なので、まがらないようにするのが大変。特に脇芽ひげといって手入れするのに、スイートピーは6~7メートルほど伸びるので、綺麗に整えるには、時間も手間もかかるお花です。

夏は野菜作りでピーマンをつくってらっしゃる塚越さん。
なぜスイートピー作りを始めたのですか?とお伺いしたところ、野菜は出荷しても同じような扱いだけど、花は人に喜ばれるから!と教えていただきました。

スイートピーの魅力

スイートピーの最大の魅力は、豊かな香りと多彩な色。
最近は染めスイートピーの生産が盛んで、他の花にはない独特の色合いを楽しめます。人気のニュアンスカラーや、水色のスイートピーもその一種です。

スイートピーの中でもラベンダーという種類が特に香りが強いそうで、香りが好きな人はラベンダーを選ぶといいと教えていただきました。ピンクと白は同じくらいの香りで、赤は香りがしないそうです。


甘い香りのするスイートピーですが、色々なスイートピーの香りを利き比べして、香りの違いを知るのも楽しみのひとつになりそうですね。

花の色は、リラックス効果やこころにも良い影響を与えます。
ラベンダーやピンクは、やさしい気持ちになれたり、癒しの効果もあります。ファッションを楽しむように、花の色を多種選べるのはとても嬉しいですね。

生産者減少に伴う若手生産者の取り組み

スイートピーを生産されている塚越さんと江藤さんは、関東から大分県へ移住されてきました。移住して10年がたち、移住当初は大分県の農業を学ぶ学校へ行き、農業のノウハウを学んでいったそうです。

お花の生産者さんは高齢化と後継者不足が深刻化しており、今後の人口減少と比例することなく、大幅に減少傾向となります。
大分県では新規酪農、農業を学ぶ制度が充実しているため、このような施策を活用して花作りの若手の生産者さんを増やす取り組みをされています。
生産に興味がある方はこちらの記事も見てみてくださいね。

塚越さんや江藤さんも、今後もスイートピーの魅力や栽培についても若手生産者さんに伝えていきたいとのことでした。

若手生産者さんを増やす取り組みを行うことで、スイートピー作りの仲間を増やしていき、技術向上していくことができます。こういった活動がスイートピーの生産地を守ることにも繋がります。

medeluでも一人でも多くの人に、花の魅力を知ってもらうことで、花で生産される土地や、つくる人のことを知っていただけるきっかけとなれればと考えています。


いつもはブーケやアレンジに添えられているスイートピーですが、好きな色味をたくさんの束で飾るのはいかがでしょうか。この機会にご自身の好きな色を見つけて、スイートピーの魅力に触れてみてくださいね。

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